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豊橋路上百人百景〜わたしがみつけた路(みち)のすがた100人撮影会〜トークショーを開催しました!

豊橋路上百人百景・展覧会&トークショー

展覧会会期:2017年9月2日(土) 〜 9月10日(日)
トークショー:2017年9月3日(日) 14時 〜 16時


「豊橋路上百人百景〜わたしがみつけた路(みち)のすがた100人撮影会〜」のトークショーを、穂の国とよはし芸術劇場プラット 主ホール2Fホワイエにて開催しました。主ホール入口前に椅子を並べただけの開放的なスペースにて、登壇者さんの自己紹介からスタート。撮影会の参加者さんをはじめとして多くの方にお集まりいただきました。

この日は第14回になる都市型アートイベント「sebone」開催中でもあり、主ホールや展示室も作品が並んでいて会場周辺も大いなる賑わいぶり。モニターには萱町や水上ビルなどの身近な風景が投影されてたからか、通りがかったご家族連れやお友達グループがふと足を止めて見入るなど、終始和気あいあい。地元愛あふれるアットホームな催しとなりました。

この撮影会は、水上ビルと萱町通りが対象でした。豊橋名物の市電(路面電車)がすいっと横切るエリアでもあります。そして、全体としてはかなり限定したエリアという事にご注目。

まず、この限定したエリアについて、沢山の目が向けられて、沢山の写真が撮られ、沢山の作品となって展示されている楽しさ、面白さ、だからこその意外性などがあります。そして、トークショーでは、その限定エリアの作品群について、地域や職業や経験の違う登壇者さんの視点で、思い思いの感想を語っていただきました。いつもの街角や通りへの愛着など、気づきのヒントがいろいろと飛び出して、刺激的な場となったのではないでしょうか。

登壇者さんと豊橋の関わり

せっかくなので、プロフィール変わりに豊橋との関わりをご紹介。

【東京組】建築家であり、各地で100人の撮影会を行ってきた松隈章さんは、初めての来豊。つまり、手順は熟知しているけれど、初めて降り立った街の風景写真をいきなり118人分も見るという希な体験をしていただきました。

【愛知組】「あいちトリエンナーレ2016」のキュレーターとして水上ビル界隈の豊橋会場には何度もお越しいただいていた服部浩之さんは現在名古屋在住。名古屋在住のライター/ 構成作家である谷亜由子さんは豊橋出身、つまり昔の豊橋には詳しい。お二人にはそれなりに馴染みのある風景を、どっと見ていただきました。

【豊橋組】地元カメラマン「インナートラベラー=内面旅行者」の萩原ヤスオさん。まちなかのイベント出没率200%かもの豊橋市都市計画部まちなか活性課の伊藤課長。萱町の入口でお出向してくれる名物ショップ「江戸ッ子」の店長さん兵頭俊司さん。そして、建築家で、大豊協同組合理事長で、駅デザ会議常務理事で今回のコーディネーターでもある肩書きが多くて長い黒野有一郎。水上ビルと萱町がお膝元と云える方々が4名。

個性豊かな賞たちとコメント

それぞれの立場から、独特の目線で個性豊かな賞を選んでいただきました。

●Conceptual Shooting 賞 Entry No.5 伊藤 由貴さん/作品タイトル「とよはしりとり」

無限に撮れるデジタルではなく、限りあるフィルムカメラにおいて順序を意識し、「しりとり」を完成させた構想と構造がすばらしいです。コンセプトとストラクチャーがとても明確でした。おちもある!また、しりとりのために街を歩くとき、出会う偶然や、言葉をさがすために移動することが、街を思わぬ方法で楽しむ結果につながったと思います。

服部 浩之 氏
インディペンデントキュレーター/ アートラボあいちディレクター

●街の色、撮ったで賞 Entry No.71 高倉 裕子さん/作品タイトル「色即是空」

豊橋の街を彩るものをバランス良くとらえていました。
27枚の組み写真として美しいと感じました。

松隈 章 氏
ギャラリーエークワッド・企画マネージャー

●ジュブナイル賞 Entry No.36 田中 晴馬くん/作品タイトル「かくし通路ミッケ」

時を経た街並みには「スキマ」がたくさん存在します。これは利便性や合理性を追求してできあがった新しい街並みには決してないものです。時間の流れの中で、その場の成り行きや、その時々の都合によって生まれた「スキマ」は、路上観察者にとってまさに宝物と呼べる存在なのです。

田中少年(あえてこう呼ばせて頂きたい)は、その「スキマ」の最たる物と言っても良い「通路」を、少年ならではの冒険心と無邪気さから発見した様です。素晴らしい!よって少年少女の夢を表す言葉「ジュブナイル」を冠して、私の賞とさせて頂きます。

萩原ヤスオ 氏
写真家

●一緒に歩きたい賞 Entry No.35 石原 保代さん/作品タイトル「楽しいら〜!豊橋」

物心ついた頃から長く豊橋で過ごしてきたのに、自分には見えていなかったものや魅力がいくつもあったということを気づかされました。

まちを盛り上げるために何かを無理矢理作り出したりしなくても、そこにいる人たちがただ楽しんでいるということが大切で、楽しそうな人のもと、楽しそうな場所に人々は自然に目を向け集まってくるのだと思います。そしてそれが愛着に。今度、一緒に歩いて、楽しいものをたくさん教えて下さい。

谷 亜由子 氏
ライター/ 構成作家

●緑がすてきで賞 Entry No.29 大竹 祐輔さん/作品タイトル「萱町≒並木」

どの写真も樹木が撮影されていました。今後ストリートデザイン事業では、残す木残らない木、風景が変わっていきます。

店の人が大事に思っている樹木なんだろうな、など、いろいろなことを考えさせられる27枚でした。

伊藤 紀治 氏
豊橋市都市計画部まちなか活性課長

●一軒一見が主役です賞 Entry No.23 都築 和雄さん/作品タイトル「店構え拝見」

他の作品と少しちがった角度からの写真、通りを見通すようにではなく、たちどまり、お店一つ一つの顔、店頭を写す、私もお店をまかされているので店頭の大切さを感じているので、そこへレンズを向けていただいたのに心動きました。一軒一軒の個性があつまってその通りの魅力になっていると思います。

そしてかかせないのは萱町をよこぎる豊橋のシンボル市電。これもポイントです。また、萱町だと思う写真が2枚対照的な建物がならんでいてふしぎな光景でした。毎朝この建物の横をながめながら通勤してますのでなじみがありました。きれいな路面、街路樹、ベンチ、照明で生まれ変わっても、それぞれ店建物も個性を生かすことが大切かと思わせる作品でした。

兵頭 俊司 氏
株式会社江戸ッ子 豊橋店・店長

●水上ビル理事長賞 Entry No.5 伊藤 由貴さん/作品タイトル「とよはしりとり」 No.6 伊藤 千晶さん/作品タイトル「豊橋と妹。」

審査員の皆さんが、口々に取り上げて評価をされた姉妹の作品。
妹さんの作品「とよはしりとり」が、「Conceptual Shooting 賞」を受賞しているものの、「しりとり」を繋ぐべく、楽しんで豊橋のまちなかを歩き、撮影する妹を被写体に、こちらも楽しげに撮る姉の姿を想像すると、作品を観ているこちらもなんとも「愛」に包まれる。「姉妹愛」、「豊橋愛」である。

妹の茶目っ気、心を許した姉にだから見せる表情がよい。これはふたりでつくり出した世界、ひとつの作品です。
「大豊商店街」またのお越しをお待ちしております!

黒野 有一郎 氏
駅デザ会議常務理事/ 大豊協同組合理事長/ 建築家

「時間がゆっくり流れてるように感じる生活の写真も多く、凄く新鮮だった(伊藤さん)」「何にもならないものを撮ってる方が多かったけれど、これが凄く大切。是非、無駄な事をしていただきたい(萩原さん)」などの感想も語っていただきました。

また、松隈さんからは、「このイベントが一過性のものではなくて、何かの機会に皆さんで議論する場になってくれたらと思ってます」。服部さんからは、「記憶する事だったり、記録しようとする事で、何かを作ろうとする事。それ自体がまちを作ることに繋がっていくんだなと改めて思いました。」と結んでいただきました。

ずらっと並んだ素敵な笑顔の肖像写真たち

「百人百景はやってみる人が一番楽しいイベント」とトークで出てきました。そうです、撮影会参加者さんのずらっと並んだ素敵な笑顔の肖像写真たち。これが何よりこの街で行った百人百景撮影会の楽しさを物語っていました。またの機会がありましたら、是非お見逃しなく!

そしてさらに、物語は続く・・・

豊橋路上百人百景のお手伝いをして、、、

118名、約3200枚の写真を1枚1枚貼るのは中々根気のいる作業!でも、この作業メンバーが一番この企画を楽しんだかも^^メンバーは「この写真可愛い」とか「いやー、まちへの愛があふれてるねー」とか、大騒ぎ。特に、カップルや家族で参加した方々の作品が目立ちました。お互いの作品に撮る-撮られるの関係が見えたりして、ふたりの空気感が映しこまれているようで、身もだえせずにはいられない、といった楽しさがありました。

名古屋から通っていた私にとっては、豊橋でいただくランチや夜のビールが一番の楽しみ。豊橋は本当にごはんがおいしいですねー!この役得、限られたメンバーではもったいないので、次の機会には皆さんもぜひ一緒に企画しましょー^^/

名畑 恵さん
NPO法人まちの縁側育くみ隊 事務局長

豊橋路上百人百景を通じて

広報が遅れたこともあって人集まるかな、、、と心配でしたが、100人を大幅に超える方、それも中学生や高校の写真部のかた豊橋在住の大学の先生など、ほんとに様々な方が参加していただきひと安心でした。その分、写真もバラエティが豊かで、3200枚を張っていく作業も大変だけど楽しく(あまり参加できなかったけど)。

トークショーでは主にオリジナリティが光る写真を多く取り上げましたが、個人的には、たくさんの人が同じように切り取っている風景が印象的でした。名豊ビル、路面電車、店の軒先、などなど普段話を聞くだけではなかなか現れてこない、地域が大事にしたい風景が垣間見えた気がして、そんな風景がもっと残って/創られていけばいいな―、と。

次回はまだいつか分かりませんが、より多くのかたのご参加(運営も)を楽しみにしています!

森田 紘圭さん
大日本コンサルタント株式会社

やってみないと解らない面白さが潜んでいるのがお手伝いの醍醐味かも(さりげなくアピールして次回に備えてます)。役得は、豊橋の魅力のお持ち帰り?!搬入や設営に際しても、地元からそして、名古屋からも沢山の方が応援に駆けつけてくださいました。有難うございました!

関連ニュース

主催 豊橋駅前大通地区まちなみデザイン会議(平成29年度豊橋市シティプロモーション補助事業)
共催 大豊協同組合、豊橋ビル商業組合
萱町発展会、第一通り発展会、西宿通発展会
協力 豊橋市都市計画部まちなか活性課、大日本コンサルタント株式会社
特定非営利活動法人まちの縁側育くみ隊、ギャラリーエークワッド
協賛 富士フイルム株式会社、中部ガス不動産株式会社
鹿島建設株式会社、株式会社アール・アイ・エー
後援 公益財団法人豊橋文化振興財団




あいちトリエンナーレ2016


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