2023年5月27日(土)5月の水あび ワークショップ トーク「いろをみつける・いろをつくる」のご案内
街にはたくさんの色があふれていますが、そのほとんどをなんとなく見過ごしているのではないでしょうか。どんな色がどこにあるのか、気にしながら街歩きをしてみると、様々な色が見えてくると思います。例えば「みどり」と聞くと、人それぞれ 違った「みどり」を思い浮かべます。その「みどり」を探すうちにぜんぜん違う「みどり」が目に入ってくるはずです。そんなふうに普段とは違う見方で発見した色を絵の具でつくり、その色に名 前をつけてみましょう。自分だけがわかる混色のレシピに名前をつけるとすこし愛着もわくし、世界がちょっとだけ複雑に見えてくるかもしれません。
2023年春、大豊商店街にある「みずのうえビジターセンター」の3階に誕生した「みずのうえ文化センター」で5月27日(土)、色鮮やかなストライプや円で構成された絵画を描く画家今井俊介さんを招き、街で色を探すワークショップを開催します。第二部では、色彩を認識するメカニズムを研究する豊橋技術科学大学の中内茂樹教授を迎え、表現者と研究者、それぞれの立場から色彩にまつわる興味深いトークを繰り広げます。
文化センターは水上ビルのクリエイティブの拠点として、商店街にアトリエを構える舞台映像作家の山田晋平さんとアート分野に精通した劇場や美術館など公共施設で働く職員、「とよはしまちなかスロータウン映画祭」のスタッフ、水上ビルに新たに仲間入りしたレコードショップ店長らが運営しています。今回のような専門的でありながら実験的なイベントを月1回程度で生み出していきます。
スケジュール
■今井俊介によるワークショップ 14:00〜15:30
■今井俊介と中内茂樹の対談 15:30〜16:00
講師プロフィール
今井 俊介 IMAI Shunsuke
美術作家。絵画の基本的要素である、色、形、空間につい ての考察を元に作品を制作。カラフルなストライプ柄が重なり 合う構図を描き、平面の可能性と「観ること」の根本的な意 味を探求する。
4/15 より東京オペラシティアートギャラリーにて個展「スカートと風景」を開催。
中内 茂樹 NAKAUCHI Shigeki
豊橋技術科学大学情報・知能工学系教授。色覚・質感認知な どの視知覚や視覚認知機構に関する基礎研究とともに、視覚 科学に裏付けされた視覚技術に関する研究に従事。近年、絵 画の配色にみる鑑賞者の普遍的な嗜好について、ポルトガル のミーニョ大学と共同研究を行っている。