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エリマネ部会 vol.Ex 「サクラ勉強会」


みずのうえ横 リノベ部屋にて

12月23日エリマネ部会有志他で「サクラ勉強会」を開催しました。

再開発で形を変える狭間広場の記憶を、木々の継承により残しておく方法はないか?
今回は特に印象深いサクラについて、サクラアドバイザーの松井章泰さんをお招きして、勉強しました。
松井さんについては、後段でご紹介しております。
前半は座学にてサクラについて一般的な知識を学び、後半は狭間広場にて、この枝垂れサクラに対して何ができそうかを教えてもらいました。

    [1]サクラについて

  • サクラは主に3系統に分けられる。
    ヒガン系、ヤマザクラ系、このかけ合わせのサトザクラ系。狭間広場のシダレザクラは、ヒガン系。
  • 立ちザクラ、枝垂れサクラの違いは、枝の伸長率の遺伝子。
    ソメイヨシノのように接ぎ木で広められた場合が多く、その場合は親子で同じ形質をもつ。
    しかし実生発芽の場合は、枝垂れサクラの実生でも立ちザクラになりうる。
  • 古くはサクラの開花時期は秋冬。日本では観賞用に春咲きに品種改良してきた。ヨーロッパで食用に品種改良されてできたサクランボが、明治時代に日本に輸入された。

基本的な話からサクラトリビアまで、お話しのあとはサクラがぐっと身近に感じるようになりました。

[2]狭間広場の枝垂れサクラに私たちができることについて

こうした活動をするうえで大切なことは2つあるとのこと。
 1. その命・記憶を次につなげられるか?
 2. その思いを周囲に広げられるか?

    移植が難しい状況でできることは、例えば以下があるとのこと。

  1. 接ぎ木(ヒガン系の台木が必要):2月頃or9月頃
  2. 挿し木:5月頃
  3. 芽のついた枝の配布:3月頃
  4. 実生の移植(親木の下の小さな苗木のこと):11〜2月頃

時期を考えると、現実的にできそうなのは、b, cあたりです。
接ぎ木の活着率は素人がやった場合、10%に満たないだろうとのことでしたが、逆を言えば100本やれば数本は活着する計算です。なにか自分たちにできる実践を、ということで接ぎ木に挑戦してみようかと話が盛り上がました。


狭間公園にて

現在、台木を購入できるところを探索中です。
先日、大手苗木業者に電話したところ、「前にも他に何回か電話があったよ」と伺いました。他にも同じ思いをもって活動されている方々がいることを嬉しく感じました。ロット数が大きすぎたため、もう少し少量で調達できそうなところを引き続き探索しております。

皆様からの情報提供や今後のお力添え、よろしくお願いいたします。

松井章泰さん

愛知県新城市出身。
(株)桜坂設計 相談役。
(公財)日本花の会 さくらアドバイザー ほか

「桜の衰弱も街の衰退も”心”がなくなったから。住むひとちたちの”心”を取り戻さないと、町に活気は戻らない。桜を通して”心”を変えて、町に活気を取り戻したい。」という思いのもとに、サクラの植樹、保護管理活動、教育活動、講演会、アドバイザーなど、桜に関する幅広い実践、支援活動行っておられます。

新城「100万本の桜プロジェクト」をはじめ、豊橋、岡崎、豊川、その他全国的に、桜の専門家として、活動事例多数。

30歳で立ち上げた設計会社を40歳で引退。次の10年、桜を通して町に活気を取り戻したいと、必死に活動した。
「何を考えているんだ、何が目的だ?」周囲から訝しげられ、苦しみながらも、何とか10年間やりきった。
「熱すぎる思いにとひとは寄ってこない、温かくならなければ。」
桜淵公園での活動は、当初は1人、数本程度の樹勢回復作業だったのが、徐々に広まり、10年目にして1,000本以上の桜の樹勢回復にまで広まった。活動を通して桜守も1,000人以上養成された。

○参考




あいちトリエンナーレ2016


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